金賞 たなつものグループ(二本松) 地域密着の農と食 実践

2019/03/14 16:44

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広田代表(前列中央)を囲むたなつものグループのメンバー
広田代表(前列中央)を囲むたなつものグループのメンバー

「たなつもの」は「種のもの」の古語。生命を食べる素晴らしさを伝え、農や食に対する価値観を見つめ直してほしいとの願いがグループ名に込められている。


 「持続可能な農と食の在り方を伝える」を理念に、野菜などの生産から食品の製造、加工、販売まで一貫した地域循環型経営に取り組む。二つの農業生産組合と連携し、会社法人、NPO法人、店舗、食品ブランドを展開する。


 二〇〇五(平成十七)年、二本松市に中山間地域の耕作放棄地を活用する「阿武隈山麓グリーンファーム生産組合」とグループの中核「株式会社GNS」を発足させた。二〇〇七年には、穀物加工品や食用油脂などの食品ブランド「たなつもの」の販売を始めた。


 東京電力福島第一原発事故の影響で売り上げは半減し、県内農家から「穀物、野菜、果物が売れない」という相談を受けた。農業に携わる人を支援したいと、県内産農産物を使う新ブランドを立ち上げた。地元食材を優先して提供するレストラン「たなつものSHOKUDOU」やラーメン店「中華蕎麦こばや」などを開いた。


 「農と食に携わる生産者、販売者、消費者が共存できる仕組みを協力してつくり上げていきたい」と広田裕介代表(40)。地域密着の姿勢を大切に、社業を貫き発展させる覚悟だ。


■メモ

(グループの中核企業「GNS」)

▽設  立=2005(平成17)年1月

▽社  長=広田裕介

▽従業員数=22人

▽住  所=二本松市安達ケ原5の254の12

▽電話番号=0243(62)2201