銀賞 丸又蒲鉾製造(いわき) 震災から再起 味を守る

2019/03/14 16:44

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「おいしく安全」を目指し、だて巻き作りに励む従業員
「おいしく安全」を目指し、だて巻き作りに励む従業員

一九二三(大正十二)年に創業し、伝統の味を守り続けてきた。主力商品のかまぼこ、だて巻き、揚げ物は厳選した材料を用い、素材のうま味を生かしたシンプルな味わいが人気だ。


 東日本大震災発災時、平薄磯の社屋は大津波にのまれ、工場と従業員を失った。地場産業の灯を途絶えさせてはならない−との思いから再起を決意。本社とかまぼこ、だて巻き工場を新築し、二〇一二(平成二十四)年九月に本格的に操業を再開した。


 「厚揚げソフトかまぼこ」は上質のすり身のみを使い、柔らかく弾力のある食感が特長。二〇一六年の日本ギフト大賞を受賞し、翌年の第六十九回全国蒲鉾品評会で水産庁長官賞に輝いた。新たに「あげロコ」と名付け、主婦目線を意識してパッケージを新装した。デザインも親しみやすくして、好評を得ている。


 根強く残る風評と闘いながら、地道に販路を取り戻してきた。二〇一九年には新工場を着工し、受注増加に応える。今後は海外での販路拡大も視野に入れる。


 高木聡子社長(37)は「震災後を一言で表すと『奮起』。従業員と一丸となり無我夢中でまい進してきた。消費者に安心でおいしいかまぼこを届けるため、努力を続けたい」と意気込む。


■メモ

▽設  立=1923(大正12年)

▽社  長=高木聡子

▽従業員数=約50人

▽住  所=いわき市平薄磯字三反田157

▽電話番号=0246(39)3434