特別賞 楽膳(福島) 障害者の視点で漆器

2019/03/14 16:36

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障害者にも使いやすい楽膳椀を手にする大竹さん
障害者にも使いやすい楽膳椀を手にする大竹さん

障害者の視点を大事にする。会津漆器職人の技術を生かし、機能性に優れ、洗練されたデザインの食器を開発、販売している。

  障害の有無や年齢にかかわらず、だれもが持ちやすい椀「楽膳椀(らくぜんわん)」を開発した。椀の底の盛り上がっている部分をなくし、指を差し込むことができる切り込みを入れた。使いやすさに加え、利用者に喜んでもらえるような色や形も工夫した。

  福島市で障害者の支援活動を行うNPO法人シャロームのボランティアスタッフから、「障害者にとって市販の食器は使いにくい」という声を聞いた。二〇〇三(平成十五)年、食器の開発と製造を始めた。会津若松市の会津漆器職人やシャロームの関係者らと試行錯誤を重ね、二〇〇六年に楽膳椀を発売した。ぐい飲みや箸など品数を増やし、オリジナル漆器ブランド「RAKUZEN」として展開している。障害者が製作に関わり、社会参加を目指している。

  漆器に触れ、魅力を知ってもらう活動も積極的に行っている。子どもの食育をテーマにした親子料理教室と連携するイベントを開き、ブランドの認知度向上に努めている。 

 代表社員の大竹愛希さん(39)は「障害者の雇用促進を目指している。地域に貢献できる事業を今後も続けていきたい」と意欲を見せる。

 ■メモ 

▽創  業=2006(平成18)年 

▽代表社員=大竹愛希 ▽従業員数=1人 

▽住  所=福島市松川町字東原17の3 

▽電  話=024(534)6960