熱分解ごみ処理装置 東北で初導入 喜多方の荒川産業、月内運用

2019/10/23 08:40

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ERCMが整備された荒川産業の工場
ERCMが整備された荒川産業の工場

 リサイクル業などを手掛ける喜多方市の荒川産業(荒川健吉社長)は今月中にも、熱分解ごみ処理装置「ERCM」の運用を始める。駆除後の処分が課題となっているイノシシなどの有害鳥獣に加え、下水汚泥なども無公害で処理できる。同社によると、ERCMを導入するのは東北地方の事業所として初めて。

 ERCMは多様な有機廃棄物(可燃性廃棄物)を熱分解し、再利用可能なセラミック状の灰に転換する装置。従来の焼却処分と比較すると、ダイオキシンなどの環境汚染物質の排出が少なく、分別する必要がないなどの利点がある。

 焼却炉を管理する上で必要だった排ガス処理や冷却作業に伴う経費、人件費も大幅に削減できる。生ごみやプラスチックなどはもちろん、注射器などの感染性医療廃棄物、廃タイヤなどの特殊なごみも容易に処理することが可能だという。

 二十三日にはALSOK福島(本社・郡山市)と有害鳥獣駆除および機密文書処理事業に関する業務提携を行う。ALSOK福島が行うイノシシなどの有害鳥獣捕獲事業などと連携し、深刻化する鳥獣被害の拡大阻止へ寄与していく考えだ。

 荒川産業環境開発事業部の熊谷祥太新規事業開発リーダーは「それぞれの企業の専門分野を生かし、一層の地域産業振興を目指す」と話している。