ブレイクダンスで世界へ ロンドンの大会に出場木村竜也さん

2020/02/14 10:08

  • Facebookで共有
  • Twitterで共有
福島の仲間や子どもの思いを背負い、世界大会に臨む木村さん
福島の仲間や子どもの思いを背負い、世界大会に臨む木村さん

 福島市在住のダンサー木村竜也さん(32)=ダンサーネームRasen(らせん)=はブレイクダンスの世界三大大会の一つで、ダンスのワールドカップと称される「UK B-BOYチャンピオンシップワールドファイナル2020」に六人のチームで出場する。福島県のダンサーが日本代表になるのは初。「福島の子どもたちに憧れてもらえるような踊りをする」と意欲を燃やしている。

 一月に東京都で開かれた国内大会のチーム戦部門の「クルーバトル」に東北地方在住の仲間で組んだチーム「CARTELS.(カルテルズ)」で出場し、優勝して日本代表に選ばれた。

 福島北高二年の時にダンスと出合い、卒業後、技を磨くため、ダンスのレベルが高いとされていた大阪府内に移住した。平日は仕事が終わった午後十時から翌朝まで練習し、休日には大会に出場。ダンス漬けの日々を送った。関西地方で有名なチームに入り、活動は軌道に乗っていたが、一方で古里で踊りたいという思いも強まり、二十四歳になって福島市に拠点を移した。

 一年後に東日本大震災が起きた。南相馬市のダンス仲間が津波で亡くなった。原発事故では福島の暗いニュースが毎日のように世界に発信された。「古里のために自分に何かできることはないか」と考えるようになった。ダンスで福島の元気を発信しようと決意し、ダンスイベントを企画・運営するようになった。インストラクターを始め、子ども向けの教室も開く。

 今回、英国・ロンドンで開かれる最高の舞台に挑戦する。「福島の仲間や子どもたちの思いも背負いながら、福島で培った技を世界に披露する」と力強く語った。